とあるテレビ番組を観てジャーナリズムについて考えた その1

メモ。今日テキトーにテレビでついてた番組を片目で見ていたのですが、あまりにひどくて結果的にじっくり見ました。(笑)

 

テーマは難民。セルビアやトルコから日本にやってきた難民と、難民を支援しているNPO団体の人達に焦点が当てられています。

 

結論から言うと、まずこの番組の悪い点は、難民側の言い分だけを提示する一方的な視点で作られていること。次に、出てくる話全てに疑問点が多く、1ミリも掘り下げられていない薄っぺらい内容であること。そして結果一番悪いのは、この番組を見た人に、難民を哀れむか、難民に反感を持つかの偏った印象しか与えないこと!

 

もう少し内容を詳しく説明します。まずここで取り上げられている難民とは。難民として日本にやって来る人たちは、まず観光ビザで日本に入国するらしいです。その後入国管理局に出向き、難民申請をして認定されれば晴れて難民として日本に住めるのですが、認定されなかった場合、不法滞在となり母国に強制送還されます。ただ、病気や家族の事情などの事情があれば、特別措置が適応され、一時的に日本に滞在する許可が降りるというのです。

 

番組にはこの制度により日本に8年滞在している難民の家族が出てきます。就労も移動も禁止されているため、稼ぎはなく、県外に出ることもできません。そのため、日本人と結婚した兄からの援助に頼って生活しています。子供は3人。

 

この家族がインタビューで日本の難民受け入れ体制に対しての不満を述べます。「定期的に一時滞在許可をもらいに行っているが、いつ許可が降りなくなって母国に強制送還されるか分からず不安だ。」「以前突然身柄を拘束されて困ったし、そのせいで子供達が日本人に対して悪いイメージを持たないか心配だ。」「日本の食べ物を食べ日本語で生活して子供達は日本の学校に行っている。だから受け入れて欲しい。」

 

おそらく単純で素直な人はこう考えるでしょう。「難民の人達かわいそう。」「不安に苛まれて苦しいに違いない。」「身柄拘束なんて何も悪いことしていないのにひど過ぎる。」「今すぐに難民をもっと受け入れるべきだ!」

 

そして以下が私がこの部分を見て抱いた第一印象。は?ですよ。は???子供達の年齢は不明だけど明らかに少なくともその内のふたりは8歳以下。そんなに不安な状態でよく子供作れますね!拘束なんかされて子供達が日本人嫌いにならないか心配とか、その前にお前が8年も住まわせてもらってることに感謝することを子供達に教えろよ!家も広いみたいだし、学校にもちゃんと行けるんだ。みんな日本語ペラペラだけど、誰に教えてもらったん?働いてないのにずいぶんと良い暮らししてんな!正直な感想です。

 

ご覧の通り、一方的に難民側の不満だけを並べたてて、なぜそう簡単に難民認定できないのかは全く説明しないこの番組の作り方では、両極端な反応しか生み出しません。物事には必ず背景があります。その背景をきちんと映し出さずに、表面だけにスポットライトを当てて見せるだけでは、事実を伝える事も、正しい考えに導く事もできません。

 

もうひとつ例があります。番組には、難民の他に、難民を支援している日本のNPO団体の人達も登場します。難民の人達の相談に乗ったり、一時的に住む場所や食事を提供しているようです。しかし、ここでも浅くて薄っぺらい話しか出てこない。「私達は困ってる難民を助けたいんです。」「いつも大丈夫何とかなるからと励ましているんです。」...あ、はい。そうですか。じゃないですか?そんな表面的な話だけ聞かされても全く響かない。あなたたちが何がしたいのか分からない。ここでもまた疑問が膨らみ、表面的な事しか知らないまま。訳の分からない主張に反感だけが増幅されていきました。